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ベイスターズのデータ運用/現場ではどのように使われている??

ベイスターズAI解析

3月に入り引き続き、オープン戦が行われていますが「面白い!」と感じた動画がありましたので、今回はそちらの動画を見ての考え・感想を述べていきたいと思います。

その動画というのがこちらになります!

内容としては、ベイスターズがどのようにしてデータ活用・運用をしているかを解説しているものになります。

ベイスターズがデータを良く活用していることは、選手・コーチのインタビューやコメント、野球関連の記事等で知ってはいましたが、正直なところどのようにして活用しているかは、内部の人間でもないので中々知る機会が無かったと記憶しています。

今回球団所属の方なのか、DeNA本社所属の方なのかは分かりませんが、

  • ベイスターズのキャッチャーが次々と育つ裏側
  • 投手再生工場の裏側とこれからの投手育成
  • リーグNo.1打線の好調の裏側

と3項目で解説しているので、1つずつ見ていきましょう!

 

キャッチャー部門

まず始めに取り挙げられたのは、キャッチャー部門に関してです。

主にブロッキングを例に出して説明をされていますが、動画を見ていて改めて思ったのは、現在使われている指標ではキャッチャーを正確に評価出来ていない、と感じた点です。

現在キャッチャーを評価する際に用いられている指標は

  • 捕逸
  • 盗塁阻止率

が主になっています。

もちろん純粋に評価できるところもありますが、捕逸の場合だと投手の投げる球種・コース・バウンドする位置等の要素・状況の違いで防ぎやすいもの・防ぎにくいものが変わります。

盗塁阻止率に関しても、キャッチャーの肩の強さ・送球動作・投手のクイックタイム等で阻止率が上下します。

どうしてもキャッチャー本人ではどうしようもできない部分を含めた指標になってしまっているので、評価が違った方向にも行きやすいのでは考えています。

 

そんな従来の評価ではキャッチャーを正確に評価出来ていなかった中で、現在ベイスターズでは、キャッチャーの能力をAIを活用して数字で評価できるようにしているようです。

今回はブロッキングの事例ですが「1球単位で捕逸確率を推定することでブロッキング能力を正確に評価」を実践しています。

でも確かにその通りだと思います。

上記で述べましたが、状況によってはキャッチャーが捕逸を防ぎにくい状況もあります。

さらにどんな難しいボールを後ろに逸らさなかったとしても、現在評価される指標が捕逸なので、逸らさなかった・ランナーを進塁させなかったことに関しては評価されていませんでした…。

(評価されてもイメージ評価)

(進塁に関しては盗塁阻止率がありますが、盗塁限定なので…)

AIを活用することで正確に評価できることはもちろんながら、評価が数値として出ること、映像解析を行っているので選手の課題に関してもイメージだけでなく目視で確認することができます!

あとは若手育成にも良い影響を与えていたのも個人的には興味深かったですし、現在の若手キャッチャー陣の状況が良いと感じるのもこの部分が大きいのかなと感じます。

ピッチャー部門

次に取り挙げられたのは、ピッチャー部門に関してです。

主にコマンド能力を例に出していましたが、コマンド能力は時々聞いたことはありましたが、どのようなことを指すのかは正直なところよく分かっていませんでした。

今回簡単に説明されていましたがベイスターズでは、

  • コントロール=ストライクゾーンに投げる能力
  • コマンドキャッチャーの構えた所に狙って投げる能力

というふうに解釈しているようです。

コントロールとコマンド能力を分けて成績を見ると、動画内で例えで選手の名前を挙げていましたが、実際の成績との評価が変わりそうですね…。

もちろんこのコマンド能力もベイスターズでは数値化し、1軍投手レベルを算出し投手育成に役立てている模様です!

さらに投手の昇格に関しても数値化したものを参考に決めていた部分もあったようです。

2軍で成績が悪くても昇格した選手、2軍で成績が良くても昇格できなかった選手いましたが、もしかしたら私たちでは見れないコマンド能力のような評価・成績がもとになっていたかもですね。

 

あとは選手の日々の振り返りにも使われていたようです。

  • 結果的に抑えたけど内容が悪かった…。
  • 打たれたけど投げているボール自体は良かった!

結果論ももちろん大事ですが、内容が伴っていないと1年間継続することは難しいと私は考えているので、こういう振り返り方に使うのは良いアイデアだなと感じます!

昨年まさにウィック投手が「良いボールを投げているのに打たれている」の代表的な投手だったので、シーズン後半の成績良化・契約延長にも繋がったのかなと、勝手に考えています(^^;)

ただコマンド能力の評価に関しては、まだ発展途上とのことなので今後の活用にも注目です。

バッター部門

最後に取り挙げられたのは、バッター部門に関してです。

行っている代表的なこととして「動作解析」を挙げていました。

昨年序盤の牧選手が不調だった時にも活用されていたようで、夏場以降の復調にも繋がったと。

今後はハマスタだけでなく、2軍本拠地の横須賀でも同様の活用をスタートしていく予定とのことです。

 

最後に

中々こういった動画を見る機会が無いので、個人的には非常に興味深かったです!

各チームデータ活用が次第に当たり前になってきていますが、ベイスターズのスタンスとしてデータに傾倒するのではなく、あくまでも地図アプリと同じような立ち位置と話していたのが、データの存在・使い方・役割を理解しているうえで選手に提供するところにさらに共感を持ちました!

本当はこういったデータを身近な形で見たい気持ちはありますが、AI解析なので映像データが無いと解析できませんし、多くの映像も必要になりますから中々難しいでしょう(^^;)

なので私としては、ベイスターズにはこれからもデータを有効活用して、選手層・チーム力強化に努めてほしいです!

引き続き期待しています!